どんな仕事があるの?宮崎移住希望者が知っておきたいお仕事情報を紹介

宮崎県では平成27年の「宮崎ひなた暮らしUIJターンセンター宮崎本部・東京支部」のオープンをきっかけに、県内への移住やUIJターンに力を入れています。

一方で、県内移住者へのアンケート(移住・UIターンに関する実態調査)を見てみると、移住の際にもっとも不安を感じた部分に「就職・転職先の確保」をあげています。今後、県内への移住促進を目指すうえで、移住先での仕事探しをどうサポートしていくかが、課題となっています。

そこで今回は、宮崎県への移住希望者の方に向けて、宮崎の産業構成の特徴や近年の動向について解説します。また、実際に仕事先を探す際に役立つ情報サイトについても紹介していますので、移住後のお仕事探しの参考にしてください。

【宮崎の産業構成】宮崎では全国に比べ一次産業への従事者が多い

国勢調査を元にした、宮崎県の産業別の就業人口のデータは以下のような結果となっています。

・一次産業:11.0%(全国4.0%)
・二次産業:21.1%(全国25.0%)
・三次産業:67.9%(全国71.0%)

特徴的なのが、宮崎県では全国平均に比べ一次産業への従事者が多いということ。これは、全国有数の農業県である点や、畜産業や水産業、林業が盛んなことが理由に挙げられます。温暖な気候と恵まれた自然に囲まれる地理的な要因も一次産業が活発な理由の一つです。

また、宮崎県北部は、旭化成を中心とした工業群が集まり、二次産業への従事者が多い傾向にあります。宮崎市をはじめとした市域では三次産業への従事者が多く、観光が主要な産業であるため宿泊・飲食サービス業への従事者も多い点が特徴です。

近年はIT企業の仕事が増加傾向に

近年宮崎で注目を集めているのが、IT関連の仕事です。

宮崎ではこの10年、大手IT企業の移転やサテライトオフィスの開設、IT関連の起業などが増えています。

ITはもともと、リモートワークをはじめとした場所に捉われない働き方と相性が良く、地方で暮らしながら全国ベースの仕事に取り組めるといったメリットがあります。移住者にとっても、これまでのキャリアで身に付けてきたスキルをそのまま活かせるため、移住後も宮崎でIT関連の職種に就業するケースは少なくありません。

【2022年版】宮崎の注目IT誘致企業

宮崎ネット系ベンチャー地図2020

【目的別】宮崎移住希望者におすすめのお仕事情事報サイト

ここからは、実際に宮崎への移住希望者の方が仕を探す際に役立つ、情報サイトをご紹介します。

「日本のひなた宮崎県」移住・UIJターン情報サイト|あったか宮崎ひなた暮らし

1.就職・転職先を探したい

宮崎への移住希望者の方が就職・転職先を探す際にまずチェックしたいのが、「ふるさと宮崎人材バンク」です。

同サイトでは宮崎の就職・転職情報を掲載していますが、ポイントとなるのが移住希望者向けの『移住支援金制度』を利用できる求人が掲載されていること。一般企業への就職・転職で支援金を受給するには、ふるさと宮崎人材バンクの求人から応募することが条件となるため、移住希望者向けの求人が充実しています。

ICT関連の職種を探しているなら、「ひなターンみやざき」を活用してみましょう。同サイトは宮崎県のICT関連の情報に特化しており、求人情報も掲載されています。

同じように、職種ごとに移住者向けの求人情報を掲載しているサイトは多く、農業では「宮崎県新規就農相談センター」、林業では、「宮崎県林業労働機械化センター」、漁業では「宮崎県漁村活性化推進機構」のサイトなどが情報を探す際に役立ちます。

2.就職・転職に役立つスキルを身に付けたい

宮崎に移住してすぐに就業するのではなく、職業訓練などを活用してスキルを身に付ける方法もあります。

宮崎労働局職業訓練は、宮崎労働局が実施する職業訓練で、無料の職業訓練とあわせて10万円の給付金を受け取ることができます。

また、宮崎市のインタークロスは宮崎での求人・転職を支援を行っており、Webやデザインに関するスキルを身に付けることができる「宮崎キャリア・デザインスクール」を運営しています。こちらも国や自治体が提供する求職者支援制度を利用するため、無料で受講することが可能です。

インタークロスでは、宮崎県内の求人・転職情報も豊富に掲載されているので、移住者の就職・転職先選びにもおすすめです。

3.地域おこし協力隊として働きたい

近年若い世代を中心に人気を集めているのが、移住先で地域おこし協力隊として仕事をする選択です。

地域おこし協力隊とは、都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域の活性化に協力しながら働く仕事です。任期はおおむね1年以上から3年以内で、実際に移住先で暮らしながら、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援などに取り組みます。

給与は税金を財源として支給されるため、移住先での就職・転職先の確保といった不安を解消しつつ、じっくりと生活のベースを築くことができます。

宮崎県地域おこし協力隊
ニッポン移住・交流ナビ「JOIN」

まとめ

宮崎県では温暖な気候と恵まれた自然に囲まれる地理的な要因から、一次産業の従事者が多い傾向にあります。農業をはじめ、畜産業、水産業、林業など、移住を希望する人の仕事先として受け入れにも積極的です。

また、近年では宮崎市を中心にIT関連の企業が増加。移住者の仕事先としても人気が高く、県内の若い世代にとっても魅力的な職種として注目されています。