新事業を検討する時に最低限抑えておくべきこと
新しく事業を始めるためには、あなたが腹落ちできていて、うまくいくと確信できていなければなりません。
確信できているからこそ、協力してくれる賛同者を巻き込めることができ、事業が前に進み始めます。
そこで、ここでは、新事業を検討する時に最低限抑えておくべき8項目をご紹介します。
1.事業タイトル名
タイトル名を見て何をしたいと考えているのかが、わかるようにしましょう。可能な限り短く、一言で表現できると好ましいです。
なぜなら、タイトルで興味が持てなければ、それ以降の項目を読むモチベーションも下がります。モチベーションが下がるので、いくら素晴らしい事業計画を立てても、肯定的にに受け取られずらくなります。
タイトルには力があります。事業計画ではありませんが、例えば・・・
- メルカリ:スマホでかんたんフリマアプリ
- ZOZOスーツ:人が服に合わせる時代から、 服が人に合わせる時代へ。
素晴らしく磨きこまれたタイトルには、興味をもたせ、人を引き付ける力があります。
2.事業内容
①プロダクトの目的・プロダクトの概要
どんなコンセプトの事業で、何を実現したいのか?を明らかにしましょう。なぜ、それをするのか?といった、背景も重要です。
②ターゲットカスタマー・クライアント
誰に何を提供するのか?を明らかにしましょう。
3.ビジネスモデル・換金化の仕組み
誰から、どのようにしてお金をもらうのか?を明らかにしましょう。
そんな時には、ビジネスモデル2.0図鑑はすごくおススメです。自身の整理にもなりますし、事業の強化すべきポイントが見つかることもあります。
4.ターゲット市場
市場規模や市場成長性、市場特性などを明らかにしましょう。各種統計データや調査結果等のファクトを活用して、分析します。
5.想定事業規模
3~5年後に、実現したい事業規模を設定しましょう。その際、グロスの数字だけでなく、単価×件数、シェアなど事業規模を達成するために、獲得しないといけない数字を設定することが大切です。
設定することで、
- 設定した数値自体の妥当性
- 獲得に必要なコストとその妥当性
など、実現できそうなのか?実現するために必要なことが何なのか?が検討できるようになります。
6.競合状況と当社の優位性
3Cなどのフレームワークで整理すべき部分になります。競合を設定することで、どんな価格で、どんな顧客に、どの程度提供しているのか?などデータの妥当性が高まりす。
また、競合ではなく自社のサービスを選んでもらうための施策や、優位性を高めるために活かせる能力などが、自社にあるのか?を明らかにできます。
7.実現に向けての成功要因、また課題やリスクとその解決策
個人的にはこの項目は大切だと感じています。
- 成功のライン ― 想定できるポジティブ要因
- 失敗のライン ― 想定できるネガティブ要因
何があれば実現するのか?など、今後の検討課題を明らかにしましょう。
今は無理だけど、この部分の能力を高めれば実現できるなどの、クリティカルパスを見つければ、頑張るべきポイントが明らかになります。事業を始めた後は、その部分の成長と、結果の関連性をモニタリングすればよいということになります。
また、失敗のラインを設定しておくのも大切です。事業の成否は、様々な要因があり、運悪くうまくいかないこともあります。失敗のラインを設定しておけば、撤退の意思決定もでき、アイデアに執着しすぎて敗者復活の機会を潰す、最悪の事態を回避できる可能性が高まります。
8.メンバーの履歴
まだここに実現してないことをするのが、新事業です。今時点ではほぼ全てが不確かなわけです。
そんな中で、メンバーの(履歴)トラックレーコードは唯一確かなものです。
- 何が得意で、何が好きなのか?
- どんな価値観を大切にしているのか?
- どんな課題を、どのように解決してきたのか?
新事業で活かせる人材なのかを、明らかにしましょう。