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地方のベンチャー企業は、これからが面白い。宮崎の場合。

地方のベンチャー企業は、これからが面白いと感じています。私の住む、宮崎は特に。ポジショントークってのもありますが、思う所を記しておきます。何かしら参考になれば、うれしいです。

宮崎市のIT系誘致企業の状況

十数年前、私が宮崎で求人広告の営業をしている時には、IT企業の掲載はほぼ皆無でした。しかしこの十数年で、多くのIT企業が宮崎に誘致され、今では多くのIT企業の求人広告を目にします。

他県を知らないので、相対比較はできませんが、、、宮崎でビジネスをしつつ、求人活動を営んできた身からすると、宮崎の求人環境は劇的に変化したと感じます。

参考情報としては以下リンクをご覧ください。

ちなみに、全国でIT企業の誘致が盛んな地方都市は、これという産業が無い地域のような気がします。つまり、「ない袖は振れぬ」ということで、人材をネタにするしかない地域です。宮崎は、幸いにも、そんな地域だったので、IT企業の誘致が活発になる素地があったんだと思います。

また、昨今の働き方改革の流れも、地方のIT企業誘致を後押ししていると感じています。宮崎は、IT企業の誘致が成功している実績や雰囲気もあり、好循環が今のところ成立しているので、人材の枯渇が明らかになるまでは、この流れは続くと感じます。

宮崎ネット系ベンチャー地図2020

IT企業の勤続年数は5年くらい

IT企業では、一人前になる速度が、他業界とくらべて非常に速いです。

これは、IT企業が分業が進んでいたり、教育体制が整備されていたり、吸収の早い若手を採用しているなど、理由は多数あるでしょうが、詰まることろ、スピード勝負のベンチャーは、社員の成長もスピードが求められるからです。

ただ、逆にいうと、成長の頭打ち感も早い業界ともいえます。これは、以下の記事などの要因になっていると思います。

参考記事はエンジニアについてですが、宮崎といえども、IT企業は5年くらいで職を変えるのは肌感として、違和感ありません。自身の再成長の機会として、転職しキャリアアップを目指す人が多いのでしょう。

ただし、宮崎においては、この勤務年数が短い現象は、問題になると思います。IT企業が増え、勤続年数が10年を超えるベテランが増えている現状ですが、キャリアアップを目指せる転職先は、宮崎の中では限定されているのが実情です。

そのため、スキルを身に着けたベテランは、東京や福岡に転職することが多いと感じます。しかも、上場ベンチャーや、IPO目前もしくは目指しているキラキラしたベンチャー企業に転職する人も多いです。

少し悲しくも、誇らしい、なんとも複雑な親心になってしまいます。とはいえ、宮崎であったとしても、日本トップレベルのベンチャーでも戦力になれるほどのスキルを手にできた人が多いのは事実ですし、その数は増え続けるでしょう。

対面でないとできない仕事は減りますか?

答えは、「減る」だと思います。

昨今のコミュニケーション系のテクノロジーは、オンラインが前提で、ビジネスチャットやWEB会議などのツールは、品質も上がり、コストも下がりました。なにより、これらのツールの使用頻度が劇的に増えているは、皆さんも体感しているのではないでしょうか?

さらに、リモートワークを推奨する企業も多く、時流として、非対面での仕事の仕方が追求されてきています。これは、対顧客においても同じで、非対面のコミュニケーションが、どんどん当たり前になってきています。

高コストな対面コミュニケーションは、それでもコスパが満たせる案件や顧客のみとなり、それ以外は、「低コストなその他の方法」を追求する流れ(地方へのIT企業の誘致もその一例)が明らかになってきていますし、その流れが止まる理由が見当たりません。

地方のベンチャー企業は、「低コストなその他の方法」の追求に、ビジネスチャンスを見出し、商機にしていくのが、セオリーの一つだと感じます。そのためには、東京で事業をしていない弱みや制約条件を、メリットにしていく発想の転換が重要です。

ちなみに、個人的な意見ですが、これは何も難しいことではないと思います。思い込みさえなければ、、、東京でないとできない仕事は、自然に減っていく流れなのですから。

宮崎のベンチャー企業は、これからが面白い

  • 高度なスキルを身に付けた人材が増え続けている。
  • 東京でないとできない仕事は減っていく。

宮崎は、この2点から得られる恩恵を享受できる稀有な場所です。

この点は、知って欲しいし、追い風にすることができると感じてほしい所です。

十数年前に、私たちがベンチャー企業をスタートした時には、IT系のスキルを持っている仲間を集めるのだけでも大ごとでした。ただ今は、前例がないほどに、仲間を集めやすい環境になっているのではと感じます。